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               『新学習指導要領』

 

広場にお集まりの皆様、お元気ですか。

大雪に見舞われた地域の皆様、雪よけ・雪下ろしのご苦労、同情申し上げます。

そして、インフルエンザの流行など、いろいろなことが起こっているたった今、

子どもたちの健康と安全のために力を注いでおられる先生、

小学校現場の山のようなお仕事に、お疲れが溜まっていませんか。 

 

そんな折のヴァレンタイン・デーに、文部科学省が新学習指導要領改訂案を公表し、

パブリック・コメントを求めているというニュースが伝わりましたね。

新聞各紙が15日に、一斉に報道し、識者の意見を載せています。

現場の先生方も、これをお読みになり、移行措置が始まる2018年までに、

どんな準備をすればよいか、と同僚の先生方と話し合われていることでしょう。

 

「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」「書くこ

と」の五つの領域が提案されています。その指導について、知識と技能のところでは、

1970年代からぼーぐなんが伝えてきたことと同じ方向で指導を進めるような項目が

上がっています。

小学校英語を今までよりグッとアクセルを踏み込んで、コミュニケーション能力を

高めようとする提案が目立ちます。

 

He, Sheのような三人称の代名詞も扱う、既に起こったことを伝えるためには避けら

れない過去時制の導入、と言語材料も増えますし、その表現のためには経験させる

語彙の凡その数を指定しています。

 

新学習指導要領改訂案を読み進むうちに、ぼーぐなん広場で、今まで皆さんとお喋り

してきたことや、ホーム・ページで提案してきたことが活かされる時代が到来したの

だと思いました。

 

これを、中学年と高学年の4年間に、今までの3倍の授業時間を配当して授業を進め

られるとしたら、どんな指導計画を立てられるでしょうかEnglish in Actionを基に、

助動詞や未来時制のレッスンを削って、中学年の英語活動の後半、4年生から少し

ずつ「主体的に英語で伝えようとする能力」を獲得できる「深い学び」が起こること

を願って、30レッスンの指導計画案を作ってみました。

ホーム・ページに掲載しましたので、ご覧頂けると幸いです。

 

これは、ある現場研修の目的で、12月に公表された「中学年週1回、高学年週90

分」の授業の指導内容と指導計画表を作る必要があり、偶然に2月初めに用意して

いたものです。

これは私が長年、活動の場としている(一財)語学教育研究所が行っている

小学校英語指導者養成講座のセミナーでも資料として使う予定です。

1つのたたき台として、参考にしていただければ幸いです。

今後も、必要に応じて、修正を重ねることもあるかと思います。

 

河津桜が満開、美しい映像がニュースで流れました。もうすぐ春、新年度のスタート

も間近です。

様のさらなるご活躍をお祈りしております。 

久埜 百合

2017.2.17.


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