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             2014年を振り返って』

 

広場にお立ち寄りの皆様

 

 

新年のご挨拶をしたまま広場の様子を時々覗き見している間に、気が付いたら

もう年の暮です。皆様はいかがお過ごしでいらっしゃいましたか。

この一年、学術研究の分野を始め、スポーツや芸術などあらゆる分野で、英語

で発信することの大切さを思い知らされました。遠い国で発生したものと思いが

ちな伝染病の治療や予防も国境を越えた協力が求められています。日本人も日本

語だけでは生きる力を十分に発揮できないことを強く印象付けられました。

そんな中で常に心にかかっていたのは、昨年の1213日に文科省から示され

た【グローバル化に対応した英語教育改革実施計画】です。結論は明確に示され

ていませんが、小学校英語は転換期を迎えていると思います。高学年の英語活動

は教科として授業回数を増やし、3年生から英語活動を開始するとなれば、その

時には子どもたちとどのように英語と取り組むのがよいのか、考え続けました。

 

ご無沙汰のお詫びもかねて、今年の活動の中から3つ選んで報告をさせていた

だきます。

 

第一に、去年から収録・編集を続けていた活動集のDVD化に力を注ぎました。

それは、

@WORD BOOKを使った活動、

A4種類のカードを使った活動、

BWonderland Seriesの歌のすべて、

CEnglish in Actionの歌やライムと早口ことば、

D主に場所を示す前置詞を使う表現でクイズを楽しむ活動、

E文字の面白さを感じながら文字指導につながる活動

6種類を仕上げました。

私たちの指導技術を向上させる起点として役立つばかりでなく、教員養成を担当

される先生方にもご活用いただけるのでとても嬉しく思っています。ぼーぐなん

児童英語教材のネットに、かわいいデザインのDVDが並んでいますから、ご覧

ください。http://www.borgnan-eigo.com/exp/dvd.pdf

             

これは、北代暁也さんNPO法人 ef+代表)が、映像の力で生き生きとした

活動の様子を小学校の先生方に届けたい、という熱い心で、収録から編集まで

ご協力くださったことで実現させることができました。

ef+(エフタス)のHP:  http://www.eftasu.com/about/philosophy/

 

第二のご報告は、ぼーぐなん教材のデジタル化に関係しています。教育環境の

ICT化が急速に進む中で、小学校英語の指導向上に役立てたいと願い、ぼーぐ

なんデジタル教材全ての再編集を始めました。現在、ぼーぐなんデジタル教材は

電子ボード上で活用されていますが、子どもが各自タブレット1台を使いながら

授業を受けるという、大人たちが経験したことのない授業形態が想像を超える

スピードで普及することが予測されますので、それに対応できるように作業を

進めています。  

 

公・私立小学校を訪ねて、デジタル教材を電子ボード上で授業に活かすだけで

はなく、子どもたちがタブレットを自分で操作して授業を受けている姿を見る

機会があり、ぼーぐなんデジタル教材を、タブレット上で使用できる教材に改編し

ていく必要を感じました。電子機器にたじろぐ大人をしり目に、子どもたちがタブレットを指先であちこちクリックしながら英語を聞き、考え、自分でも英語で表現しようとする様子は見事です。自分で確かめながら英語を使いこなす力を伸ばしていける教材を夢見て、PCに向かっています。

 

既に3分の2ほど形が見えてきています。私自身がクリックしながら、これで

授業をしてみたい、という気持ちを強くしています。きっと子どもたちは今まで

以上に英語の音を体の奥深く吸収して表現する力をつけていけるでしょう。出来

るだけ早く、皆様の前にこのデジタル教材をお披露目することができるように、

老骨に鞭打っています。

 

第三は、私が40年もの間勉強の場としてきた(一財)語学教育研究所に新た

に設けられた小学校外国語教育委員会での活動です。この委員会では小学校英語

指導者養成を目的とし、仲間と力を合わせて年3回セミナーを開いてきました。

目前に迫った1226日には、第8回のセミナーを実施します。そのセミナ

 

活動の一環として、小学校英語指導者資格認定という活動をし、既に6人の方が

資格を得られています。今回も、またお一人、公立小学校の先生が日頃の実践を

踏まえた実演授業を見せて下さることになっています。

 

この資格認定のための授業つくりのお手伝いをしながら、教材の意味を改めて

考えさせられています。授業案を練っているときには English in Action の指導

順序が話題になり、アクティビティではWORD BOOKを使いたい、という希望

が出ます。1980年にこの教材を作り始めていた時のことを思い出して、再考に

再考を重ねる機会となっています。

 

新しい年を迎える直前、慌てて近況報告を綴りました。

来る2015年が平安でありますように、そして、子どもたちの明るい笑顔に支え

られて、一歩ずつ着実に歩みつづけられますようにと祈ります。そして、できる

ことなら「広場」でおしゃべりもしたいなぁ、と願っています。

         

 

皆さまもどうぞお元気で、ますますご活躍くださいませ。

 

久埜 百合

2014.12.22.


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