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♪John Jacob Jingleheimer Schmidt           
         
〜久埜百合先生の授業記録より〜 
Q:♪Seven Steps のように、すぐに覚えられて、様々な歌い方で遊べる歌はいいのだけれど、
   すぐには歌えそうにないものは、どう指導したらいいのでしょうか一語一語きちんと発音を教えて言えるようにしてあげようとすると、英語のリズムは台無し
     になってしまうので、避けたいと思っています。

A:お答えにぴったりの実践がありますので、ご紹介します。久埜百合先生の4年生の授業記録
   からの抜粋です。扱っている歌のタイトルは、『John Jacob Jingleheimer Schimidt
   イギリス・アメリカ等では誰もが一度は小さい頃に歌ったことのあるほどになじみ深い曲で、
     遠足のバスの中、ボーイスカウト/ガールスカウトのハイキングやキャンプファイヤー等での
     定番のようです。
     http://www.manythings.org/songs/ckmp3-schmidt.html で、聴くことができます。

                                                         
T:ゆっくりリズムに乗せて、丁寧に語りかけるように
    ●    ●          ●                              ● 
     John Jacob Jingleheimer Schmidt   という名前の人がいたのね。
   John Jacob Jingleheimer Schmidt   言ってみて。

S:(先生と一緒にもごもごと)John Jacob Jingleheimer Schmidt

T:という人と同じ名前の人が、もう一人いたの。2人分言ってみようか。

S:(先生と一緒にもごもごと)John Jacob Jingleheimer Schmidt
   (先生と一緒にもごもごと)John Jacob Jingleheimer Schmidt

T:速く言える?

S:(先生と一緒にもごもごと)John Jacob Jingleheimer Schmidt

T:もう一度。

S:(先生と一緒に)John Jacob Jingleheimer Schmidt

T:何べん、口を閉じた?

S:・・・・

T:(声を出さずに、しっかり唇の動きを見せながら)
   John Jacob Jingleheimer Schmidt
    John Jacob Jingleheimer Schmidt
   ※子どもたちは、先生の口元を集中して見ている。 


T:Shall we sing the song?
   (ゆっくり小さな声で丁寧に)
    
       ●   ●     ●                 ●        ●       ●        ●
  ♪John Jacob Jingleheimer Schmidt,  his name is my name too.
                                    
  (少し間を空けた後、少し大きな声で)♪John Jacob Jingleheimer Schmidt,
   ※子どもたちは、小さな声で先生と一緒に歌い始める。

     Once more.  One, two!  

S:(前回よりずっと大きな声で、先生と一緒に)♪John Jacob Jingleheimer Schmidt,
                              
T:(そのまま続けてゆっくりと)♪His name is my name too.
              ●         ● 
   ♪Whenever I go out,   *go out はジェスチャー付
               ●               ●
    ♪The people always shout,   *shout でジェスチャー
                      ●   ●     ●                 ●
      ♪There goes John Jacob Jingleheimer Schmidt.there goes で「あそこにいるよ」のようなジェスチャー
 
    ※子どもたちは、もごもごと先生と一緒に歌っている。
   
    (とても大きな声で楽しそうに)♪Dah, dah, dah, dah, dah, dah, dah, dah.
   ※先生が歌い終えた後、Dah, dah, dah ... 歌い続けている子がいる。

 T:(大きな声で)♪Dah, dah, dah, dah, dah, dah, dah, dah と歌ったあと、 
  (子どもたちを促すように、再び)♪Dah, dah, dah, dah, dah, dah, dah, dah 
   ♪John Jacob Jingleheimer Schmidt,
   ♪His name is my name too.
   ♪Whenever I go out, 
   ♪The people always shout, 
   ♪There goes John Jacob Jingleheimer Schmidt.
   (大きな声で)♪Dah, dah, dah, dah, dah, dah, dah, dah.

先生はしっかりリズムやストレスの場所を保ち、丁寧に口の動きを見せながら
子どもたちと一緒に歌います。
子どもたちが少しなれてきたかなと思える4回目で、テンポアップしたかと思うと、
5回目では、突然ゆっくり歌い始めて、最後の There goes .. から、また、急にテンポ
を上げる。
6回目は、とても小さな声で、ささやくように歌い、最後の Dah, dah, dah .. から
突然声を大きくし、テンポも上げ、
そして、7回目は、ふうつに元気よく歌い、最後の There goes からテンポも音も下げ、
Dah, dah, dah ..で次第にフェイドアウトして、おしまい。

急に遅くしたり速くしたり、大きな声にしたり小さな声にしたり、と変化つけるのが
繰り返し聞かせるコツ、楽しく練習させるコツだな、と思いました。

子どもたちは、最初はもごもご小さな声を出していますが、回数が増えるにつれて、
少しずつ声が大きくなっていきます。
歌詞を見せてもらうまでは安心できない、大人の私たちとは異なり、子どもたちは、
音だけでいいんだろうなと、改めて思います。
                                        (K.I.)

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