ビンゴゲーム

ビンゴゲームをするには、先生と生徒各人が1セットずつ使用するのが理想的ですが、
グループに1セットでも構いません。 (前者の場合は、生徒一人一人が自分のペース
で考えながら遊べるので、後者より指導効果が高いというメリットがあります。)

遊び方:生徒は先生から指定された2つのカテゴリー(計18枚)の中から自分の好きな
     カードを16枚選び、4x4 で並べます。
     先生が紹介するカードがあったらひっくり返し、ひっくり返ったカードで、縦・横・
     斜めのいずれかの線が_本早く出来た生徒が'BINGO'(上がり)です。
     線の本数は、持ち時間等に応じて自由に決めてください。’縦・横・斜めの線’
     の他、ひっくり返ったカードで’Zの字’ができたら'BINGO'や、周りの枠が全部
     ひっくり返ったら'BINGO'などの決め方もあります。
     1番目に'BINGO'になった生徒には3ポイント、2番目が2ポイント、3番目は1
     ポイントで、3番目の人が'BINGO'になった時点でゲーム終了にしたり、予め
     先生が紹介するカードの数を2〜3枚減らしておくとよいでしょう。
     注1) 数人同時に'BINGO'になる場合がありますので、1番目、2番目、3番目
         の人が各々1人とは限りません。
     注2) 先生が紹介するカードを減らす場合は、ビンゴゲーム終了後、
         紹介しなかったカードは何かを当てさせるなどして遊んでくださると
         全部のカードの語彙を学習することができます。
         どんなカードがあるのかを既に知っている場合は、記憶力で推測。
         知らない場合は、部分見せやヒントで当てさせるとよいでしょう。



               ビンゴゲーム・基本編


レベル: 初級
      初めてのレッスンの日から遊べます。

指導法: カードの絵の面を上にして並べて遊びます。
      先生は、“Do you have --?” と聞きながらカードを見せますが、質問と同時に
      カードを見せてしまうと、子どもたちは’絵’に頼ってしまい、英語を聞きながら
      考える必要がなくなうので見せるタイミングを考慮します。
      カードの単語が聞き取れなかったり、その意味が分かっていない様子の生徒
      がいる場合は、再度、e.g. “Do you have a snake?” “A snake?” と丁寧に
      聞かせながら問いかけた後、“This is a snake.”とカードを見せます。'snake'
      のようにジェスチャーで伝えらえそうなものは、“The snake is long (ジェス
      チャー), and it moves like this (ジェスチャー).  What is it?”  「ヘビ!」 
      “Yes. It's a snake.” (ここで初めてカードを見せ、'snake' を丁寧に聞かせ
      ます。 (注 ビンゴカードには cherries、grapes と複数のものもあります。
      絵を見せながら紹介する時に、'a banana' 'cherries' と 絵からのインフォメ
      ーション通りに聞かせることを積み重ねていくことにより、自然と’文法’もイン
      プットされることになります。)

      ●初回から “Do you have --?” と文章で聞かせてください。

      先ず、 'snake' 'tiger' と単語だけを聞かせての活動は勿体ないです。
      文章で聞かせることにより、英語のリズム、語順などもインプットすることが
      できます。

      子どもたちは、’have' の意味は分からなくてもキーワード(ここでは、カードの
      単語) を聞き取って反応してきます。 その時の子どもの心理は、「あった〜!」
      「な〜い。」なので、Do you have --? の質問がピッタリする訳です。 (この時、
      仮に “Do you like --?” と尋ねたとしても、子どもたちの反応は 「あった!」
      「な〜い。」になってしまいます。) このように、常に状況にピッタリ合った英語を
      繰り返し経験させていると、いずれ、“Do you have --?”の意味も理解できるよう
      になります。




             ビンゴゲーム・文字への導入編


レベル: 4年生〜6年生
      【b】の音は’b’の文字、【m】の音は’m’の文字等、基本的な文字と音の
      ルールに気付き始めた頃

注 意: 表の絵のことばを ’聞いてよく分かる’’自分でも言える’ようになったカード
      を使用します。

指導法: カードの文字の面を上にして並べて遊びます。

      “Do you have --?” と聞かれて、「これかな?」と思ったカードをひっくり返し
      当たっていたらひっくり返したまま。 間違っていたら元に戻します。
      (子どもたちは、カードの絵を見て当たっているかどうかを自分で確認できる。)
      ’あがり方’は基本編に同じです。

      生徒のレベルによっては、’お手つき1回OK’のルールを採り入れることを
      おすすめします。1度目は間違っても、もう1度トライできるというルールです。
      子どもたちは、一度間違ったカードを元に戻す時に、「このサイン(綴り)で、
      この場所にあるのが○○のカードだぞ。よし、○○が出てきた時には、これを
      ひっくり返すぞ。」 とかなり意識するはずです。そうやって、そのカードの綴り
      を’塊’として認識できるようになっていきます。

      “Do you have --?”と質問する時、子音の音を溜めてしっかり聞かせてください。
      例: Do you have a melon?  【m】, 【m】, melon.
           【p】, 【p】, pineapple. Do you have a pineapple?
      子どもたちは、’音と文字の長さ’からも、どのカードなのかを推測してきます。