えいごリアン・コーナー

小学校の先生だからできること
 
※このページは、NHK出版、及び、NHKの許可をいただき、『これならできる!小学校英語ガイドブック 先生の
 ための NHK「えいごリアン」徹底活用術』(NHK出版 現在廃版 )から、抜粋転載させていただいております。


小学校ならではの英語活動、その利点のひとつは、子どもの「マチガイ」を大切にできることでした。
そしてもうひとつは、小学校の先生は、クラスの子ども一人一人を幅広く深く知っている、その「学級
担任の力」を生かせるということです。いま子どもたちが何に興味をもっているのか、理科や国語では
どんなことを勉強しているのか、今週はどんな学校行事があるのか、給食のメニューは何か、などいろ
いろなコミュニケーションの話題をたくさん持っているのが担任の先生です。
英語活動を展開する上でこれは思いのほか、協力な“武器”。英語はコミュニケーションの道具ですか
ら、共通の話題をたくさん持っていることを利用しない手はありません。そして、こうした担任の先生
ならではの“知識”を活かすことで、「えいごリアン」の各コーナーが、子どもにとってぐっと身近な
ものになっていきます。
以下、小学校の先生だからこそできる、そんな英語活動のアイディアをいくつかご紹介していくことに
しましょう。

◎もうすぐ楽しい遠足! カレンダーに丸をつけてみよう

   2年目#7の基本表現は、When is the soccer game?  スキット1では、ジャニカとユージが
 サッカーの試合の日をめぐって大騒ぎをしています。When is the soccer game? の意味が、ユー
 ジになかなか伝わらないのです。そこでジャニカがカレンダーを持ってきて、ユージに丸をつけさせ
 ます。これでようやく、日にちがはっきりしましたが・・・。
  もしも遠足や運動会が近かったら、すかさず2年目#7を教材に使いましょう。そして、soccer
 game を遠足にかえて、When is the picnic? June 1st! カレンダーに丸をつければ、子どもの
 期待も高まります。

◎飼育小屋にいるのは何ていう動物?
   
   1年目#2のチャレンジ・コーナーでは、ミニ・ユージが動物好きの外国人の家を訪ねます。 
  部屋中所狭しと並べられたかごには、a dog, a rabbit, a prairie dog, a bird ・・・。次の理
 科の時間には飼育小屋に行って、動物の名前を英語で言ってみましょう。理科の授業で英語が使える
 なんて、楽しいことですね!

◎天気予報で日本中を旅しよう
   
   1年目#18のスキットは「マイケルの天気予報」。ユージが沖縄から、ジャニカがロンドンから
 Weather Report を送ってきます。スキット2の Weather Report は、なんと太陽系の惑星から、
 ジャニカもユージも命懸けのレポートです。
  さて、番組視聴前に準備しておきたいのが、その日の新聞の天気予報欄と日本地図。これを使って、
 基本表現の How is the weather in Okinawa? を全国に展開していきます。How is the weather
 in Sapporo? It's fine! Naha までたどりついたら、今度は、社会科で使う日本地図の登場です。 
 出てきた地名を地図上で確認していきましょう。Where is Kagoshima? Fukuoka? その地域の 
 “今日の天気”を知ることで、ぐっと現実味のある地理の学習ができるはずです。

◎子どもが描いた自画像を手に“Who is this?”

   図工の時間に、子どもたちに自画像を描かせました。子どもたちの力作を持ち帰らせるか、教室の
 壁にはるかだけではもったいない! そんなときには、英語活動に活用しましょう。1年目#3の基
 本表現 Who is this? を使って、子どもたちの描いた自画像を手に「モデル当てクイズ」をやってみ
 ます。Who is this? He is Takuya! 自画像の中に、校長先生や教頭先生の写真をまぎれ込ませて
 おくのもおもしろいかもしれません。

◎お札を使って英語で算数

   同じく1年目#3の映像コーナーでは、世界のお札に描かれた人物を紹介しています。日本のお札
 は千円札の夏目漱石しかとりあげていませんので、番組が終わったら、五千円札、一万円札を取り出
 して Who is this? と、子どもに質問してみましょう。旧紙幣を見せて Who is this? をやってみて
 もおもしろいですね。
  答えが出そろったら千円札から一万円札までを順に、「1000, 5000・・・」と英語で読み上げ
 ながら数字を板書していきます。全部足したらいくらになるか、さりげなく数の表現を子どもの耳に
 入れていくわけです。
  “One thousand plus five thousand plus ten thousand equals sixteen thousand.”


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