えいごリアン・コーナー

英語活動初体験!
これで安心Q&A集

※このページは、NHK出版、及び、NHKの許可をいただき、『これならできる!小学校英語ガイドブック 先生の
 ための NHK「えいごリアン」徹底活用術』(NHK出版 現在廃版 )から、抜粋転載させていただいております。

Q:英語活動になじめず、
  孤立してしまう子どもがいるのですが。

 英語活動の時間は、「えいごリアン」の視聴あり、歌あり、ゲームありで教室は大変に盛り上がり、
毎回大騒ぎになります。これはこれでよいことだと思っていますが、気になるのは、どうしてもこの
流れに乗ってくれない子どもがひとりいることです。日頃から、口数の少ない子どもなのですが、英
語活動では無口に拍車がかかって、ほとんど口を開こうとしません。グループ分けをして対抗戦形式
のゲームなどをやると、その子どもの番でゲームが止まってしまったりします。なんとか、この子ど
もの心を開く手立てはないものでしょうか。


A:無理強いをせず、
  その子どもをよく観察しましょう。

 外国語で話すということは、それだけで緊張を強いられることです。もともと引っ込み思案の子ど
もにとって、英語で発話することは、清水の舞台から飛び下りるような勇気を要することかもしれま
せん。ただし、注意したいのは、英語で発話したがらないということと、英語が嫌いだということは、
まったく別の問題だということです。発話の機会が多くなる英語活動では、どうしても活発な子ども
が目立ちがちです。しかし、よく発言する活発な子どもの方が英語好きで、英語を深く理解している
かというと、必ずしもそうではないのです。
 英語活動の時間にまったく発話しない子どもがいたら、ぜひ、その子どもの口元に注意してみてく
ださい。声は出していなくても、唇は動いていることが多いものです。もしもそういう動作が確認で
きたら、無理やり大きな声を出させようとせず、たとえば、ごく簡単な単語を一言答えさせるような
機会をつくるといいでしょう。また、ゲームなどのアクティビティも、なるべくグループ対抗のよう
な形を取らず、ひとりひとりが先生に向って答える形式にすれば、その子どもにグループのプレッシ
ャーがかかることがなくなります。
 ところで、英語の習得には、どうしても声を出した方が得をする面があります。声を出さないと、
自分のリズムやイントネーションを確認できず、英語の音の流れを身につけるのが遅くなってしまう
のです。ですから、無理強いはいけませんが、徐々に声を出す方向に導いていくことは、その子ども
のためにも大切なことです。
 英語で問いかけたときに、少しでもその子どもの固い表情が崩れれば、それはコミュニケーション
が成立している証拠です。そのサインを見逃さず、少しずつ少しずつ、豊かなコミュニケーションの
世界に導いていきたいものです。

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