えいごリアン・コーナー

英語活動初体験!
これで安心Q&A集

※このページは、NHK出版、及び、NHKの許可をいただき、『これならできる!小学校英語ガイドブック 先生の
 ための NHK「えいごリアン」徹底活用術』(NHK出版 現在廃版 )から、抜粋転載させていただいております。

Q:基本表現の意味を質問されました。
  日本語訳を伝えるべきでしょうか?

 日頃からとても勉強熱心な子が、番組視聴後、その回の基本表現の意味を質問してきました。
おそらく正確な意味がつかめず、もどかしかったのでしょう。大変真剣に質問をしてきます。思
わず日本語訳を教えてしまいそうになりました。でも、これでは英語に慣れ親しむ時間ではなく、
英語の授業そのものになってしまうと思い直し、「次の時間までに考えてくるね」と、その場は
ごまかしてしまいました。
 疑問にはきちんと答えるべきと思うのですが、一方で、日本語に訳すくせをつけてしまうと、
それが当たり前になってしまうおそれがあると思います。どのゆに対処すればよいでしょうか。


A:日本語で説明するのはやめましょう。
  子どもにとって大きなマイナスです。

 おっしゃるように、いったん日本語訳をつけてしまうとそれが当たり前になってしまうおそれ
がありますが、問題は決して「英語の授業そのものになってしまう」といった、表面的なところ
にはありません。
  日本語訳をつけるということは、英語を日本語の語順に置き換えて理解することに他なりませ
ん。これは、せっかくストレートに子どもの頭に入っている英語の語順を、わざわざ崩してしま
うことになるのです。一度こうしたクセをつけてしまった子どもは、前もって日本語に訳してい
ない英語を口に出すことに不安を感じるようになります。その結果、いくら英語を勉強しても、
英語で自立した会話をすることが難しくなってしまうのです。
  もしも子どもから意味を質問されたら、安易に日本語訳を伝えてしまうのではなく、「あら、
そんな場面あったっけ」などとトボケながら、該当シーンを繰り返し見せてください。何度も繰
り返し見るうちに、子どもはそこで使われている表現の意味、そしてそれがどんなふうに使われ
ているかに自力で気づいていきます。こうして獲得した表現は、番組と同じようなシチュエーシ
ョンに出会ったとき、自然に口をついて出てくるのです。
  子どもの問いに正面から答えることが、常に正しいわけではありません。時には知らんぷりを
してあげることも愛情です。子どもが英語だけでたくましくコミュニケーションができるように
なるためにも、先生は "とぼける術" が有効です。

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