えいごリアン・コーナー

久埜百合先生の
アクティビティメニュー40

〜「えいごリアン」基本表現に即した40の活動アイディア集〜
 
※このページは、NHK出版、及び、NHKの許可をいただき、『これならできる!小学校英語ガイドブック 先生の
 ための NHK「えいごリアン」徹底活用術』(NHK出版 現在廃版 )から、抜粋転載させていただいております。

先生は基本表現だけを使えばよく、子どもは英語を聞いて、そしてYes./No.か簡単な単語、あるいは
基本表現のみで答えれば大丈夫、というものを中心に集めました。
「えいごリアン」は3,4年生を主な対象としていますが、英語活動をどの時期(学年、学期)に行う
かで、アクティビティが難しすぎたり、逆に子どもっぽく思えたり・・・・。 ぜひ、子どもの成長に
合わせてアレンジしていってください。


「えいごリアン」(2000年)#16

“What will you have?”“I'll have a spaghetti and ice cream.”
◎第1章 p.13より転載

 “ただのビンゴ”ではないビンゴ・ゲームをご紹介しましょう。用意するのは、裏表で色の違う
マグネット・シートを小さく切ったものだけ。これを何枚かそろえておきます。
 まず、黒板に縦横5つずつ、大きめのビンゴのマス目を描きます。この横の列をメイン・ディッ
シュ、そしてたての列をデザートの列として使います。
 先生は、What will you have for the main dish?  Pizza?  Spaghetti?  Sushi? などと、
子どもが好きな食べ物を例示しながら、メイン・ディッシュにする食べ物の候補を5つ挙げてもら
い、横列のマスの上にその絵を描いていきます。
 次に、What will you have for dessert? と尋ねて、同じように縦の列の左側に ice cream, 
watermelon, pineapple など、子どもが選んだ5種類のデザート候補の絵を描きます。
 さて、これで準備完了、ルールも簡単です。ビンゴのように、縦、横、対角線のいずれかに自分
のチームのチップを1列並べたら勝ちです。
 チップを置くマス目は、Curry and ice cream. というように、メイン・ディッシュとデザート
の組み合わせで決まります。そして途中で、オセロのように相手のチップを挟んだら、ひくり返し
て自分の色にすることができます。
 最初は、「先生」対「子ども連合軍」で勝負すると、スムーズにゲームを進めることができるで
しょう。


<使う表現>

先生: What will you have for the main dish?  ・・・横列を手で示しましょう。
子ども:Curry.  ・・・日本語でカレーと答えたら、先生が英語で繰り返します。
先生:   What will you have for dessert? ・・・縦列を手で示します。 
子ども:Ice cream. 
先生:  OK. Curry and ice cream.  Here! 
     ・・・ここで、カレーとアイスクリームのところに、子どもチームのチップを置きます。
先生:  I'll have spaghetti and watermelon. 
     ・・・ここで、スパゲッティとスイカのところに、先生のチームチップを置きます。

 ゲームが進んでビンゴが成立しそうになってくると、自分が食べたいものよりもゲームの勝利を
考える子、ゲームそっちのけで最後まで自分の好きな食べ物にこだわる子。子どもの性格も表れる
ゲームで、意外な盛り上がりを見せてくれるでしょう。
 このゲームのミソは、子どもに What will you have? という基本表現を一度も言わせていない
こと。英語の練習を強いたりせずに、楽しいゲームの中で先生が何度もひとつの英語を聞かせる。
これこそ「えいごリアン」流の活動です。

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