久埜百合先生 と ぼーぐなん                                                 
 は、1978年に児童英語の専門教室を開校し、「使える英語の
基礎作り」を目指してきました。
 そして、1982年に久埜百合先生を講師顧問として迎え、教材制作を依頼
久埜先生には、完成した教材を使って、弊社のクラスも担当していただき、
毎週ビデオを撮って学びました。教材の使い方や子どもたちがどのように
してことばを習得していくのかという理論、子どもの心理、子どもたちに英
語の運用力をつけさせるための指導技術の研修も受けてまいりました。          
 ひとつひとつ教わってはクラスで実践し、子どもたちの学びの様子や習得
過程の観察を続け、また、児童英検、実用英検等の結果や、中学入学以降の
英語力にどのような効果をあげているのかなどの観察も通して、久埜先生の
教材と指導法の素晴らしさを実感してきました。
 私たちの経験と教材を、これから小学校英語教育に携わっていかれる方々
日々試行錯誤しながらご活躍されている先生方にぜひご紹介したい、お役に
立てると嬉しい、そんな願いを込めて、弊社の教材を販売させていただいて
おります。
 久埜先生と一緒に考える小学校英語「ぼーぐなん広場」や、「えいごリア
ンコーナー」も、ぜひ、ご活用ください。


 著者 久埜 百合 ( くの ゆり ) 

  中部学院大学客員教授
  小学校英語教育学会 (JES ) 副会長
  外国語教育メディア学会 (LET) 関東支部運営委員  
  長年、成城学園初等学校で英語を教えると共に、
  日本児童英語教育学会 (JASTEC) の理事を務めた。
  ぼーぐなん特別顧問  

  監修
   「ノッポさんの英語大すき・シリーズ」(NHK教育テレビ)
   「えいごリアン」(企画委員)(NHK教育テレビ)
  原案・監修
   電子ボード対応ソフト Touch and Learn (安川情報システム)

  著書
   Word Book, English in Action Series,
   Wonderland Series, 『ABCの本』、
   『子どもと共に歩む英語教育』 (以上、ぼーぐなん)
   『こんなふうに始めてみては?』 (三省堂)
   『困ったときのこども英語相談室ー久埜百合が答える
   101のQ&A』 (プレンティスホール) 他多数








   photo taken in 1999



ぼーぐなんイングリッシュ・スクールがめざすもの          
「講師指導書」1982年制作より抜粋

 ぼーぐなんイングリッシュ・スクールは、創立以来一貫して、子供達の成長を願い、真の
教育とはどうあるべきかを追求してきました。
 教室で初めて英語に触れた時の子供達の好奇に満ちた顔、"Howa are you?" と聞かれて、
"I'm fine, thank you. And you?" と答えるときの不安ながらも得意そうな様子.....。子供達
が教室の中で見せる様々な姿を励みとしながら、私達は、講師のみなさんと共に、真の教育
の実現に向って努力してまいりました。
 教育に公式というものはありません。しかし、指導する立場にある者が、教育の目的と理
念とを充分に理解し、子供達を正しく指導しようと真剣に考え、実践していけば、必ず子供
達に将来への道標を与えてやれると私達は確信しています。
 こうした考え方に立って、私達は子供達に次のような願いを託しています。
「豊かな人間性と相応の教養をもち、各々得意とする分野で、充分に活躍できる子に育って
ほしい。」この願いを達成するためには、どんな子供にも、必ずすばらしい才能の芽がある
のだという認識を持つことが必要になります。そしてその芽を早く探してあげようという、
暖かい愛情、強い信念を持たなければなりません。
 私達は、この重大な任務を「ことばの教育」を通して遂行しようとしています。これは、
(1)社会に順応でき、積極的でしかもバランスのとれた人間を育ててゆく上で、ことばの
   教育は不可欠の要素である
(2)ことばの教育である以上、人格養成の重要な一部となる
(3)母国語に加え、異文化の基盤に立つ外国語を学ばせることは、世界観を拡大させるこ
   とであり、今後の生き方に大きなプラスとなる
と考えるからです。
 昨今、英語の早期教育の必要性が強く叫ばれるとともに、バイリンガル教育の価値も再認
識践されています。ところが、英語教育が早期に必要であるにもかかわらず、大部分の子供
は、中学校からしか英語教育を受けられないのが実情です。私達は、こうした子供達のため
に、学校に代わって、その機会と場所を提供しているということができます。ですから私達
は、今後全国あらゆる地域の子供達のために、その輪を広げていきたいと思っています。
 私達が講師のみなさんに望みたいことは以下の諸点です。
(1)子供達が、将来世界の人々とコミュニケーションできるための基礎力を今養成してい
   るのだという自覚をもつこと。
(2)その際、単に英語のテクニックや話し方を教えるだけでなく、人間としての素養を高
   め、人格を陶冶していくという面の教育も重視すること。
(3)そのためには、講師自らが、立ち振る舞い、教養、人格など全てにおいて、子供達の
   模範となるべきこと。